26 2年目の壁、解消

 市民節電所では、削減できているかどうかは、対前年比で求める。「今年度目一杯削減すれば、来年度は削減できない、さらに再来年度は難しい」と取り組んで2年、3年と経つと、やることが尽き活動を続けることが難しいという参加者が出てくる。理解できる感想だが、果たしてそうか。

① 2年以上の連続削減も可能
 1年間の取り組みで電気・ガスの使用量を減らしCO2排出量を削減した節電所に1 kgあたり 2円を当ネットが支払うことを協定で決めている。その結果は、多くの節電所がお金を受けとった。実際の金額は少ないが、価値があると評価され励みになっているようだ。
 この4年間で連続削減のチャンスのあった節電所は9あるが、その中で、2年連続削減が5節電所、さらには3年連続削減が4節電所ある。


② 長期間の取り組みでも問題ない
 そこで活動をスタートからの期間ごとに、CO2排出量と原油換算値で見てみる。

1) CO2排出量の変化
 この数年をみると、ガスの排出係
数は一定だが、電気のそれは大きく
変化している。どの年の係数をとる
かでCO2排出量が変わる。そこでそ
の変化を排除するために、この5年間
の平均値0.453で一定とし、活動を始
めた年ごとでまとめて対前年変化量を
計算する。
 1年目は前出グラフ
のグリーンの帯の集まり、2年目は同
ライトブルー、3年目はオレンジ、4
年目はブルーの帯に当たる節電所合計の変化量を計算したのが、グラフ
で、2年目も3年目も、4年目も1年
目を上回り削減できている。さらに数値を見ると、1年目は0.1トン増、2年目は2.1トン減、3年目は2.8トン減、4年目は4.0トン減となり、総計で8.9トン削減と、年々削減量を増やしている。言いかえると、2年目、3年目、4年目の壁は出ていないと言える。
 
2) 原油換算値の変化
 これまではCO2排出削減量で見てきたが、
エネルギー削減量として原油換算値で見る。
この数値は電気もガスもエネルギーなので、
同じ単位で比較でき、使い勝手が良い数値
と言える。
 結果は表4の通りで、上のCO2排出量変化
と同じ傾向を示す。スタートした1年目は
1.1%増加したが、2年目以降は減少し、そ
の削減率は2年目0.6%、3年目0.9%、4年
目3.2%となった。
 4年間では1.1%の削減率で、削減量は
原油換算値で5.4キロリットル、200リットル
のドラム缶で27本の削減であった。