ビジネスモデル「市民節電所」を提唱します

 市民と省エネ・節電・CO2排出削減に効果的・継続的に取り組める活動として、「市民節電所」活動を提案します。いっしょにやりませんか?

(1)なぜ、私たちの省エネ・節電が必要か?
 今までも何度か、市民(あるいは家庭部門)の省エネ・節電(電気ガス使用量の削減)が言われたことがありました。でも今ほど切迫したときはありません。
 その理由はいろいろあります。例えば、国際的にも国としても求めている、でもなかなか省エネ・節電が進まない、良い方策が示されていないなど。そこで、良い方策を探ることにしました。

(2)その方策を示すとしたら、どうしたら良いでしょう。
 良くやることが先例を探し、そこから学ぶことです。先例として10年ほど前提案された市民の省エネ・節電を3つの政策で支援する「仕組み」です。
 その仕組みを実際に市民250世帯と1年間行い、その有効性を実証しました。また外部評価も高いものです。ところが、その後進展がありません。
 そこで、これを改良し、市民レベルでできる方策として、「市民節電所」を提唱することにしました。

(3)「仕組み」から、「市民節電所」へ
 仕組みは、市民の活動を政策(行政が行う)で支援するもので、いくら良くてもわれわれ市民団体の手に負えません。そこで市民でできる取り組みに改良し、市民節電所として提唱することにしました。
 市民節電所を評価するために、そのモデル(あるいはプロトタイプ)として市民節電所「まほろば」を2016年6月にスタートさせました。

(4)「市民節電所」の有用性の実証
 「まほろば」はスタート以来4年間、延18グループ(節電所という)120世帯を超える市民の参加があり、有用性(有効性、継続性、実行可能性など)を実証しました。また、その活動を通じて、明らかになった課題も解消できました。            

(5)市民節電所からビジネスモデル「市民節電所」へ
 上の「まほろば」の活動で2つの課題、カーボンクレジット買い取り資金問題と長期間取り組みの壁が明らかになったところが、前者はCO2排出ゼロ宣言者によるCCの活用により、また後者は実績を解析で解消できることが分かった。これら課題の解消で、市民節電所の活動は、ビジネスモデルとして使えることがわかり、今後増える市民節電所の普及活動で、功を奏することが期待できる。                    


市民節電所とは

 市民節電所(正式には市民省エネ・節電所ですが、こう略します)と言っても、発電所のように大きな施設や設備などのハードも、多額の資金も必要ありません。ただやる気があれば、短時間の準備ですぐにもスタートできます。

 節電によって生じる余剰電力は発電所を新しく建設することと同じ価値があるという考えから節電所、あるいはネガワット(negawatt)と呼ばれます[注]。省エネ・節電等に取り組む市民が集まったグループを「節電所(正確には省エネ・節電所)」と見なすことができます。

 これら節電所と事務局の情報交換や経済的手段での役割を協定で明確にし省エネ・節電等の実を上げることを目指す団体、あるいはその活動を「市民節電所」と呼ぶことにします。
 市民節電所に参加する人やグループが集まれば、省エネ・節電量を増やせるし、またメンバーやグループが替わってもそれを繋ぐことで、大きな省エネ・節電量を永続的に目指すことができます。
 
[注] ベーター・ヘニッケ、ディーター・ザイフリート、朴勝俊訳(2001)『ネガワット 発想の転換から生まれた次世代エネルギー』省エネルギーセンター。