「市民節電所」を支える理論と実証

 市民(グループ)の省エネ・節電・CO2排出削減に向けた自主的取り組みを中心に据え、それを「協定」・「情報提供」・「経済的手段」のポリシーミックスで支援する仕組みです。


○国内初の「仕組み」の提案
 行動主体である市民の省エネ・節電あるいはCO2排出削減への取り組みを中心に据え、それを市民と自治体等とで結ぶ「自主協定」、自治体等による啓発活動や情報提供による「情報的手段」と、一定期間のCO2排出削減量を買取る「経済的手段」の3つの政策で支援する仕組みを提案する。

 

○ 「仕組み」の効果を社会実験と追加的評価で実証
 社会実験の結果は、
 ・250世帯の多様な市民が興味を示し、参加した。
 ・1年間の取り組みで脱落者ゼロ。
 ・電気で9.6%の削減を達成。
それもしっかり数値で把握でき、「仕組み」の有効性を実証した。
 追加的評価で、仕組みの対照年の取り方により、さらにカーボンクオフセットを活用することで市民の省エネ・節電を効果的か継続的に支援できることを実証できた。                    

 

 

○「仕組み」づくりの評価
 この仕組みの提案とその有効性を実証した社会実験は、奈良市地球温暖化対策地域協議会(当時の会長は村木NW代表が務めていた)で行ったが、次のような評価を得ました。
 ① 低炭素杯2013全国大会の出場者選出され、出場した。(平成25年2月)
 ② 平成25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞した。(平成25年12月)
 ③ 第3回カーボンオフセット大賞の1次審査を通過(42団体に)した。(平成25年12月)
 ④ 環境経済・政策学会の2012年大会(於:東北大学)と2014年大会(於:法政大学)で発表した。



参考文献: 村木正義(2015)「市民の省エネ・節電/CO2排出削減を効果的・永続的に支援する一方策~国内初の仕組みを使った節電所ネットワークによる~」地域創造学研究XXV(奈良県立大学研究季報第25巻第3号)1-38(http://npudb.narapu.ac.jp/contents/_pdf/k250302/k250302.pdf)