(5)ビジネスモデル「市民節電所」

 市民節電所は、それを具体化した「まほろば」
の5年間に及ぶ活動で、市民の皆さんと省エネ・
節電、CO2排出削減を目指せる、国内初の方策で
あることが実証出来ました。それにより、資金を
問題せずに、長期間の取り組みができることで、
ビジネスモデルが備えるべき条件を満たしている
と言えます。
 ビジネスモデルの重要な要素は、①顧客セグメ
ントと②提供価値、③お金の流れと④コストの構
造の4つがあると言われています。平易に言うと
「誰に」「何」を提供するか、そして必要な「コ
スト」に対し「お金が入ってくる構造」はあるか
です。

 市民節電所「まほろば」の活動では、①顧客セグメントは市民の
グループ(とくに省エネ・節電あるいは地球温暖化防止に関心があ
る市民)で、②供給価値は、市民としてすべき省エネ・節電、CO2
排出削減を効果的かつ長期に実施できることです。その対価として
顧客は月々の電気・ガス使用量のデータや削減できたCO2排出量
(カーボンクレジット)を提供します。これが③のお金の流れです。
 その間に必要なコストは「まほろば」の場合無償のボランティア
活動に負うところが多く、それに耐える活動だと言えます。事業費
は少なく、この4年間は寄付と会費、助成金で充分賄えています。
 この「まほろば」活動がビジネスモデルと言えることは、市民の
省エネ・節電を促すべき立場の行政やNPO法人などにとってもビジ
ネスモデルであり、取り組み易い事業であると言えます。