市民節電所からビジネスモデル「市民節電所」へ

 市民節電所のプロトタイプ「まほろば」の4年間に及ぶ活動で後述する
ように、皆さんと省エネ・節電、CO2排出削減、さらに実質ゼロを目指す
市民節電所の有効性・継続性や多くの特長が分かったが、それにより2つ
の課題が明らかになった。ところがそれも特に大きな問題ではないことが
実証できた。それにより、資金を問題せずに、長期間の取り組みができる
ことで、ビジネスモデルが備えるべき条件を満たしている。
 ビジネスモデルの重要な要素は、顧客セグメントと提供価値、お金の流
れとコストの構造の4つがあると言われている。平易に言うと「誰に」
「何」を提供するか、そして必要な「コスト」に対し「お金が入ってくる
構造」はあるかだ。
 市民節電所「まほろば」の活動では、顧客セグメントが市民のグループ
(とくに省エネ・節電あるいは地球温暖化防止に関心がある市民)で、供給
価値として、市民としてすべき省エネ・節電、CO2排出削減を効果的かつ長
期に実施できることである。顧客はデータやカーボンクレジットを対価とし
て提供する。その間に必要なコストは「まほろば」の場合無償のボランティ
ア活動の負うところが多く、事業費は少なく、この4年間は寄付と会費、助
成金で充分賄えている。
 この「まほろば」活動がビジネスモデルと言えることは、市民の省エネ・
節電を促すべき立場の行政やNPO法人などにとってもビジネスモデルであり、取り組み易い事業であると言える。