23 「まほろば」の活動実績

(1)2016年6月にスタートし今も続く市民節電所「まほろば」の活動状況およびその成果を示す

① 参加節電所と世帯数の推移
 「まほろば」がスタートした2016年6月には参加節電所は
6つ、参加世帯は39世帯でした。ところが、「まほろば」の
「いつでも、どこでも、だれでも参加できる」という特徴が
生きて、グラフのように参加節電所も世帯数も順調に増えて、
現在(2020年6月)は16節電所、100世帯になっている。
 参加者の構成は、住所で見ると、図9のように、奈良市が
31%、25%の橿原市、10%の生駒市を含む奈良県下が50%,
11%の大阪府を含む奈良県外が19%である。
 また、この活動を支える当ネットの会員は29名まで増え、
半数が奈良市、4割が奈良県下である。
 今までの活動規模は3500世帯・月を超えた。この世帯・月
という単位は当ネットが提唱するもので、何世帯が何ヶ月取り組んだかで、100世帯が35カ月間取り組んだことと同じと考えられる。
 その間途中脱落者ゼロという記録を続けている。

② 参加節電所の取り組み状況
  「まほろば」の特徴として、取り組み期間が「1年間」という長さがあるが、さらに継続することもでき、多くがそれを実施している。それを示すのが図で、参加節電所の取り組み状況を示している。






















 

 いままで延18節電所が取り組んできたが、最初の1年間の活動をグリーンの帯で示している。その後も多くの節電所が活動を続けているが、2年目は薄いブルーの帯で、3年目はオレンジ色、4年目が濃いブルーの帯で示している。
 節電所の世帯数を縦軸に取っているが、2~26世帯とバラバラである。世話役が体調を壊したために途中でやめた1グループであるが、それも2年目に入ってからで、それ以外は全て協定期間を全うしている。

③ 月ごとの電気・ガス使用によるCO2排出削減率
 この約3年を2016年6月~17年5月を第1期、2017年6月~18年
5月を第2期に、2018年6月~19年2月を第3期に分け、月ごとの電気
・ガス使用によるCO2排出削減率を対比して示したのが、このグラフ
です(プラスが削減できていることを示しています)。1期目の青線
と3期目の黒線が似た動きをし、前年増加した月はその年削減でき、
前年削減できた月はその年増加するという関係が見て取れます。




④まほろば全体のCO2削減量
 電気・ガス使用に伴うCO2排出量は、使用量に各々の排出係数量を
乗じることで求められる。ところが電気のそれは変化が大きい。
 第1期と第2期の活動は、電気の排出係数を当時奈良県が公表して
いた0.523とし、第3期は0.493、第4期は0.419として行ってきた。
ガスの排出係数は4期とも同じ2.29とした。そのため電気および
ガス使用によるCO2排出量は第1期は2.1トン増、第2期は1.1トン
減、第3期は2.4トン減、第4期は7.1トン減となり、総計で8.5トン
削減となった。



⑤まほろば全体のCO2実質削減量
 電気の排出係数は年々変化しており、それを考慮して、2015年度
は0.496、16年度は0.493、17年度を0.419、そして18年度以降を
0.334とし、ガスの排出係数は4期とも同じ2.29と、実質排出量を
算出すると、電気・ガス両者によるCO2排出削減量の総計は、第1期
2.0トン、第2期25.6トン、第3期35.2トン、第4期3.2トンで、4
期の総計では66.0トン削減となった。






(2)「まほろば」活動の外部評価?

 この「まほろば」の活動は対外的にも高く評価されいろいろの賞を受けてきました。例えば、低炭素杯2017のファイナリスト40に選ばれ、全国大会に出場、優秀賞を受賞しました。また、環境省のグッドライフアワードでは実行委員会特別賞を3年連続受賞しました。
 なお市民節電所に関する研究とボランティア活動が評価され、平成28年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰を理事長個人名で受賞しました。